第8章 共鳴する心
屋外で炊き出しのように配られるご飯をもらい、みんなとは少し離れた場所で、瓦礫を腰掛けにする。
密着するほど近くに座った宗四郎は、耳に唇がつきそうなほど近付いてきた。
「"私の方が好きだから"?好きにどっちが上とかないねん。変なとこで張り合うんやめて。治ったら、抱いたるから」
「っ……ご、ごめ……なんか怖いから、許して……」
宗四郎は喉の奥でクツクツと笑い、ご飯を食べ始めた。
何故だか嬉しそうに食べる宗四郎を見て、自然と笑みが零れる。
いきなり私のお皿にスプーンが入ってきて、それを凝視していた。
お肉が攫われていく。
私に食べてもらえなくて、可哀想に……。
虚しく宗四郎の口の中に入ったお肉を哀れんだ。
「ふっ、顔おもろ……あかんかった?」
笑みを零しながら首を振る。
「いやぁ、私に食べてもらえないお肉が可哀想だなと……」
「おもろすぎるやろ」
真顔で何を言ってるのか……。
全然面白そうには見えない。
「ほんならさ、紫音に食うてもらえん宗四郎くん、可哀想やない?」
言ってる意味がわからずに首を傾げる。
自分で宗四郎"くん"とか言ってるし。
「紫音に迫られたい」
吹き出しそうになって、慌てて口を押さえる。
まだお昼だし、ご飯を食べてる時になんてことを……。
宗四郎の顔を見れば、真面目な顔をしていた。