第8章 共鳴する心
ご飯やお風呂を済ませて、2人でベッドに横になる。
ずっと宗四郎がくっついてきて大変だった……。
たぶんきっと、これからずっと、宗四郎のペースに流され続けるだろう……。
「なぁなぁ、あん時のこと覚えとる?小3かそんくらいやったかな?僕がクラスの子ぉに告られて、紫音が大泣きしとったの」
いきなりなんの話をするのかと思ったら……そんな恥ずかしいこと思い出さないで……。
宗四郎はクスクス笑いながら、髪をひと束持った。
「泣き止ませなあかんとは思っとったけど、紫音が可愛すぎてなぁ……たぶん、めっちゃドヤ顔やった。この子をこんな風に出来るんは、僕だけやって」
その時から、そんな独占欲を持ってたの……。
宗四郎は楽しそうに昔話をしていた。
全て、私が恥ずかしいものばかりだったけど……。
持った髪を引かれ見てみると、宗四郎はその髪に口付けていた。
今も昔も、私を翻弄するのは得意みたいだ。
恥ずかしくなって、すぐに顔を逸らした。
「宗四郎だって、私が男の子に告白された時、"僕のやから、あげられへん"って怒ってた」
「やって、そん時はほんまに僕のもんや思てたん。ずぅ〜っと、僕の傍におったやん?僕の所有物や思ってた。ちゃうのにな」
髪から手を離し、頭を引き寄せられる。
「痛くないの?」と聞いても、「ん〜」と曖昧な返事をするだけ。
私は産まれた時から死ぬまで、宗四郎のものだよ。
死んでもたぶん、宗四郎のもの。