第8章 共鳴する心
「なぁ……えっちしたくなったんやけど……」
「出来ないでしょ」
「うん。どうしたらええ?」
少し髪を撫でて宗四郎を寄せ、「我慢して」と立ち上がった。
ご飯を作ろうとキッチンに立つと、ガタッと音がして、ソファに横になっていたはずの宗四郎が、床から立ち上がった。
慌てて駆け寄ると、「やっと立てた」と笑う。
「トイレ?」
「んーん、紫音から離れたない」
宗四郎の言葉に、甘さに解かされてしまいそう。
袖を引っ張られ、近付いてきた宗四郎にキスをされた。
柔らかな感触が温かい。
「なぁ、紫音。僕、紫音と本気で付き合いたい。ガキん頃から好きなんかも……今は愛しくて堪らんねん」
袖を掴んでいた手は指に絡まり、距離を縮めた。
胸が触れて、痛くないのかと心配になる。
それでも嬉しくて、涙を流しながら抱き締めてしまった。
「いたぁ!!」と叫んだ宗四郎に謝りながら、慌てて座らせた。
「殺されるんかと思った……」
申し訳ないと思い、膝に額を寄せる。
すると宗四郎は笑いながら、優しく髪を撫でた。