第8章 共鳴する心
「本当に、よかった……お疲れ様。戦ってる姿、見たかったなぁ……絶対、かっこいい……」
「……ふはっ!見たことあるやろ?」
「副隊長の宗四郎は見たことない……」
先程からタメ口で話しているが、宗四郎は気にしていない。
気づいてはいるだろう。
見たら見たで、かっこよさとか恐怖とかで卒倒しそうだけど……。
羽織っている隊服を持ち、袖を通させる。
前に回ってファスナーを閉めようとすると、笑い声が降ってきた。
「そんくらい、できるで?」
宗四郎の顔を見上げて、微笑みながらファスナーを上げていった。
少しくらい、私にさせて欲しい。
ずっと見つめてくるので、どうしたのだろうと首を傾げた。
目がとても優しかった。
「あ、あー……好きやなぁ思て……。紫音て、昔から僕のこと見てくれとったやろ?刀を振る僕をかっこええて、いっつも……」
「え……?そうしろう……?」
頬を撫でられ、見つめてくるその瞳に勘違いしそう。
今の"好き"は、私と同じなのではないか……。
周りに隊員がいることなんて忘れて、宗四郎の行動を止めなかった。
引き寄せられるように近付き、頬に擦り寄ってくる彼を、擽ったさを感じながら受け入れる。
宗四郎が触れたところから熱を持ち始めて、どろどろに溶けるまで、その熱に浮かされたいと思った。