第8章 共鳴する心
急いで基地に戻り、宗四郎様の姿を探す。
いろんな人に聞いて、宗四郎様は治療を受けていると知った。
さっき電話で、どこにいるか聞いとけばよかったな……。
たくさんの隊員が治療を受けている。
キノコの後ろ姿を見つけて駆け寄り、肩に掛けている隊服を摘んだ。
振り向いた宗四郎様が、ニコッと笑った。
無事な姿を見た途端、張り詰めていたものが一気に緩んだ。
「紫音。怪我なくてよかったわ」
頬も傷付いている。
身体は首まで包帯が巻かれていて、どれだけ激しい戦闘だったのかを物語っていた。
宗四郎様は絆創膏を取り、頬に貼ろうとしている。
それを奪い取り、そっと貼りつけた。
「……酷い、の?」
「ん?まあ、折れとるだけ」
"だけ"……。
顔を見ると、本当にそう思っているようだ。
柔らかく微笑んでいる。
「そ、宗四郎……って呼んでもいい?」
何故だか急に、この人との距離を縮めたくなった。
本当の奥さんになるわけではないから、ずっと距離を取っておこうと思っていたのに……。
宗四郎様は少し驚いたように、目を見開く。
でもすぐに柔らかく弧を描き、「ええよ」と笑った。