第8章 共鳴する心
連れてこられた場所では、非戦闘員や後方支援の方たちが、負傷した戦闘員の治療をしていた。
すぐに私も、怪我をしているスタッフの治療を始める。
どうやら宗四郎様は、やはり本獣と戦っているようだ。
たったひとりで……。
フォルティチュードは8.3。
クラス大怪獣。
「宗四郎様……」
視界が滲むのを必死で抑えながら、私が今やれることをしていく。
ある程度、手当てを終えると、非戦闘員は避難させられた。
次々と負傷者は増えていくというのに……。
避難先で私は、自身を抱き締めて震えていた。
この恐怖は、怪獣ではなく、姿が見えない愛しい人が、たったひとりで脅威と戦っているから。