第7章 好きの謝罪
毛布で自身を包み込み、膝を抱えていた。
涙は未だに止まることを知らなくて……毛布にシミを作っていく。
宗四郎様は頭から毛布を被った私を抱き寄せ、ずっと頭や肩を撫でてくれていた。
痛い……恐らく、血が出ている。
顎を伝ったものは、宗四郎様が拭いてくれた。
ぶるぶると震える身体を静めたくても、どうしようもならなかった。
「……僕、傍におらん方がええ?」
ふるふると首を振って、宗四郎様の服を握った。
まだ、頭が処理し切れていない。
心が追いついていない。
「紫音……どうしたら安心できる?」
「……宗四郎様、私たち……どうなるんですか?」
もう、付き合っていることは、なかったことにされるの?
宗四郎様の気持ちがないまま、結婚しなきゃいけないの?
「そうやなぁ……一度、会うて話さんといけんし……」
宗四郎様はそこで切って、少し考えるように目を瞑った。
けれどすぐに赤紫と視線が交わる。
「結婚とかもう、1回忘れへん?僕、紫音のこと、ちゃんと考えたい。やから、答え出るまで待っとって欲しい」
私の"好き"の重さをちゃんと理解して、真剣に私の気持ちに向き合ってくれている。
これだからもっと、好きになってしまうの。
愛しさが溢れて、頬に口付けると、宗四郎様は嬉しそうに含羞んだ。