第6章 新しい場所
「はっ、ぁ……紫音、でる……嫌やったら、離してええんやからな……んっ、は……くっ……!」
髪を撫でていた手が少しだけ離れ、ギリっと拳を握った。
口の中で宗四郎様が脈打ち、欲が放たれる。
少しずつ吐き出される熱を感じながら、宗四郎様を見上げていた。
蕩けた顔で肩で息をしながら、吐き出す息に僅かに甘い声を乗せている。
口を離してゴクッと喉を上下させて飲み込み、宗四郎様の腰に腕を回した。
そのまま降りるよう誘導し、肩まで浸からせる。
「……私の口、気持ちいいですか?したことないのに、イってくれてます」
「ん、気持ちええよ。飲んでくれるんも、めっちゃ嬉しい」
軽く口付けて、優しく抱き締められた。
そのまま背中を撫でられて、指で何かを書いているようだった。
すごく、擽ったい。
「っ……なに書いてるんですか?」
「ん〜、わからん?まあ、わからんくてええけど。……油性ペンで書きたいわ」
油性ペンはさすがにやめて頂きたい。
結局、何を書いていたのか、全然わからなかった。
宗四郎様は、機嫌良さげにニコニコと笑っているだけ。
擽ったくて、お返しをするように、宗四郎様の背中に指を撫で下ろした。
途端に宗四郎様は背中を反らせて、擽ったそうに笑う。
「……宗四郎様、好きです」
そんな彼が愛しくて、唇が勝手に言葉を紡ぐ。
「ほんまに覚えとき。僕が本気出したら、紫音なんて、どろどろのぐちゃぐちゃの、グズグズに出来るんやから」
ヒュッと喉を慣らして、頬で擦り寄る。
「楽しみです」と答えながら。