第6章 新しい場所
「ほんま君、タチ悪いわぁ……次、"ほしい"なんて言うたら、ぶち込む。覚えときや」
肩に回っている宗四郎様の指が、肌にくい込んでいる。
少し痛い。
「ごめんなさい……宗四郎様に触られると、頭が真っ白になって、勝手に言葉が出ちゃうんです……」
「……いや、もうあかん。ずるい。君相手やと、理性脆い言うたやん」
少し抱え上げられて、膝の上に座る。
熱に揺れた瞳は伏せられ、引き寄せられると、耳を舐められた。
穴に舌を入れて水音をたてられる。
舌は抜けて、そのまま頬まできて、キスをしながら顔中を舐められた。
口の中まで舐め、首筋に這わせながら肩へ行く。
一度カプッと噛んで、鎖骨に沿いながら舌が滑った。
そのままゆっくりと舐め上げてきて、また唇が重なる。
自身の心臓の音が耳に響く。
おかしくなりそう……宗四郎様に触られたら頭が真っ白になると言ったばかりなのに。
「は、ぁん……ん、んぅ……もっと……」
何かが零れそうになった瞬間、肩を押されて、引き剥がされた。
「ほんまにやばい。あかん。……このままやと、抱く。もぉ〜、無自覚禁止や!」
宗四郎様は自身で舐めた私の肌にお湯をかけながら撫で、その後に目元を押さえて項垂れた。
「無自覚って、どうしたら治せますか?」
目元から手を離して、一度ジッと見つめられた。
すると宗四郎様は、溜め息を吐きながら天を仰ぐ。
「負けた」と呟いていた。
「一生治せん。……こんな可愛ええ生き物と付き合っていくやなんて、骨折れるわ……」
後半は独り言のようだった。