第4章 巡る転換
「ほんまにもう帰るん?」
「ここにいても邪魔になるだけなので……」
自身のデスクに座った宗四郎様が、私の手を離してくれない。
そして、いつの間にか絡められていた指が、ぎゅっと握られた。
「ん、今日は早めに帰る」
副隊長の顔に戻った彼は手を離して、「ほなね〜」と手を振る。
私もそれに振り返して執務室を出た。
試験はもう終わったようだが、合否の会議などで忙しくしている。
実は、私も来年度から在宅ワークを辞め、基地で仕事をすることが決まっている。
管理職が与えられてしまった。
私に務まるか、まだ少し不安だ。