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不変の隣【保科宗四郎】

第4章 巡る転換


持ってきたモンブランを食べ終わった宗四郎様は、とても機嫌が良くなり、ずっとニコニコしながら執務室への廊下を歩いている。

「あ、副隊長〜」

「なんや、休憩入ったんか?」

知らない女性隊員が近付いて、敬礼をしてから宗四郎様に近付いた。
私は役職がある隊員と技術スタッフしか知らない。
だから、私の知らない宗四郎様がいる。

「甘い匂いしますね……」

もう少しで触れそうだったので、咄嗟に宗四郎様の腕を引いてしまった。
このくらいで反応してしまうなんて……。

そんな私に気づいた女性隊員は「誰ですか?」と、宗四郎様を上目遣いで見上げていた。
好意がわかりやすすぎる。

「ん?この子?僕の婚約者。一緒に暮らしてんねん。技術スタッフやで」

昨日、婚約は解消だと伝えたはず……あ、私が"縛る"なんて言ったから?

肩を抱いた宗四郎様に、顔には出さずに照れていた。
チラッと視線を送ってきた女性隊員からは、目を離さずに。

宗四郎様が「行こか」と誘導するので、そのまま執務室に歩いていった。

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