第4章 巡る転換
1週間ほど経つと、母から連絡があった。
婚約破棄は成立。
私たちは本当に、ただの幼馴染になった。
宗四郎様は基地に泊まり込みが多くなり、いつもひとりでいる。
寂しさを抑えて、宗四郎様が体調を崩していないことを願っている。
明日は基地に行く用があるので、少し様子を見てみようと思う。
婚約のことについてメッセージを送ろうとしたら、あちらから連絡がきた。
「紫音〜寂しい?」
「はい。それでなんですけど、婚約についてはなくなったので、安心してください」
一拍置いて宗四郎様は、甘えるように何度も名前を呼んできた。
「全然寂しそうやないんやけど……婚約はどっちでもええや。紫音がおるんやったら、それでええ。
……紫音、僕寂しい。明日の夜帰る」
「……待ってます。宗四郎様?好きですよ」
それだけ言って通話を切った。
何か叫んでいたようだけど、耳から離していたので聞こえなかった。
私にだって、羞恥心があるんだ。