第3章 崩壊の前触れ
私の上に覆い被さった宗四郎様は、ゆっくり顔を近付けてくる。
ふいっと顔を逸らした。
すると、耳に熱い唇が触れる。
「わかった。なんもせん。やから……今までと変わらん紫音でおって。一緒にここで暮らして、一緒に寝る。……あかん?」
宗四郎様が何を考えているかわからなかった。
ただ……彼は私を抱かなかった。
「一緒にいたら……宗四郎様を縛ります。他の人のところに行く宗四郎様を、黙って見ていることはできません」
「……ん、わかった。ええよ。やけど、たまに暴走するかもしれん。そん時、嫌やったら、殴って」
宗四郎様の言動を理解できなくて、考えることをやめた。
私の上から退き、隣に寝っ転がった宗四郎様は、髪をひと束持って、キスをした。
もう、胸の高鳴りを隠すことはしない。
宗四郎様に私の気持ちは届いている。
お腹の上に乗る宗四郎様の腕の温度を感じながら、いつの間にか眠っていた。