第2章 2人の日常
着替えをしようとパーカーを脱いだら、虫刺されのような痕があった。
凝視するとなんなのかなんとなくわかり、気づいた時には叫んでいた。
宗四郎様が眠っているベッドに飛び乗り、馬乗りになって肩を揺らす。
絶対、宗四郎様だ。
「宗四郎様!宗四郎様ですよね?!」
「ふふ……ははっ!朝から元気やな。……僕、襲われるんやろか……」
布団から顔を出して見上げてきた宗四郎様は息を呑んで、頬を染めながら目を逸らす。
――なに?
どうしたのだろうと首を傾げる。
顔を逸らしたまま起き上がった宗四郎様に、布団に包まれた。
そのまま抱き締めてきて、宗四郎様は耳元で大きく息を吐く。
「次、そないな格好で僕の前来たら、何するかわからんで」
耳まで赤く染めた宗四郎様を見ながら、首を傾げて少し考える。
直接肌に触れる布団の感触に気づき、パーカーを脱いでそのまま来てしまったのだと悟った。
「ごっ、ごめんなさい!お目汚しを……」
心臓、爆発しそう……宗四郎様に見せてしまった。
「むしろ眼福やわ……」
宗四郎様は呟き、手で私の目元を隠しながら、急いで寝室を出ていった。