第2章 2人の日常
宗四郎様に抱きついて「おかえりなさい」と言葉を掛ける。
普段はあまりしないお返しをもらった。
ぎゅうと抱き締められて、左右に揺さぶられる。
「そ〜しろ〜さまぁ……揺らしすぎです……」
「紫音を可愛がっとんねん〜」
揺れが止まると、額の上の方に何かが触れる感触があった。
上を向いて見つめると、首を傾げるので、不思議に思いながらも流した。
髪をまとめていたゴムを取られ、簡単なお団子にされる。
どうやら宗四郎様は私の髪が好きらしい。
そのまま手を引かれ、椅子に座らせられる。
「すぐ用意するから、ちょお待っとって」
「あ、ありがとうございます……」
耳元で囁かれて、息もかかって……どう反応していいかわからなかった。
揶揄われた。
宗四郎様は含みのある「ふーん?」を残して、夕食をテーブルに運んでくれる。
よくわからなくて、首を傾げながら、ずっと宗四郎様を目で追っていた。