• テキストサイズ

不変の隣【保科宗四郎】

第2章 2人の日常


「あれ?」

テーブルの上に宗四郎様のスマホがある。
裏返していたスマホはケースに防衛隊のマークが記されていた。

仕事に行くのに、仕事用のスマホを忘れていくとは……通信機だけでどうにかなるだろうか……。

「ついでだし……」

一度、自身の部屋でPCを起動し、印刷をする。
書類をファイルに入れて封筒を閉じる。
その後に書類ケースに入れた。

着替えてから宗四郎様のスマホを持ち、家を出た。

立川基地に着き、隊長に挨拶をしてから技術班の元へ向かう。

「こちら、どうぞ」

「いつもありがとうございます」

書類を渡しながら少し口頭で説明をしてから、執務室へと足を進めた。
連絡が来ないので、気づいていないのだろうか。

扉が開いている執務室にノックすると、みんなこちらを向く。
小隊長たちに会釈をして、宗四郎様の元へ行く。

「紫音?来るんやったら、一緒に出たらよかったんに……」

「準備出来てなかったので……。宗四郎様、忘れてましたよ」

スマホを差し出すと、「ありがとう」と笑顔を見せるので、私も返した。

視線を感じ、小隊長たちを見ると、首を傾げて見ていて、私も首を傾げた。

「やっぱ、そういう関係なんですか?」

「幼馴染?やけど……」

「疑問形じゃないですか……」と小隊長たちはまた首を傾げる。
"そういう"って、どういうだろう?

よくわからなかったが、宗四郎様に声を掛けて帰った。
宗四郎様はニコニコと手を振っていて、執務室を出るまでずっと、背中に視線を感じていた。

/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp