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まだここにいる【ワンピース サンジ】

第15章 冬島


その言葉に。

女の動きが止まる。



「……ちがう」

小さな声。



サンジはみかを背中側へ寄せたまま、女を見る。

「今こいつの周りに誰がいると思ってんだ」



チョッパーが震えながらも前へ出る。

「お、おれもいるぞ!」



ウソップも涙目のまま叫ぶ。

「そうだ!一人じゃねぇし!!」



女がゆっくり首を振る。

「でも」



「みんな、いつかいなくなる」



部屋の空気が揺らぐ。

壁の人影たちがざわめき始めた。



「いなくなる」

「ひとりになる」

「また、ひとり」



みかの胸がまた苦しくなる。

でも今度は、さっきと少し違った。



サンジの手が肩にある。

チョッパーがすぐ横にいる。

後ろではルフィたちの声も聞こえる。



みかが小さく顔を上げる。



「……それでも」

声は少し震えていた。



「一人じゃない時も、ちゃんとあったよ」



その瞬間。

女の目が、大きく揺れた。
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