第15章 冬島
みかの呼吸が止まる。
知らないはずなのに。
胸の奥を掴まれたみたいだった。
サンジの眉が寄る。
「……おい」
女は静かに続ける。
「一人でご飯を食べて」
「一人で寝て」
「一人でも平気だって、思ってた」
頭の奥に、ぼんやり景色が浮かぶ。
静かな部屋。
暗くなる窓。
誰もいない椅子。
みかが小さく息を飲む。
チョッパーが不安そうに見上げた。
「みか……?」
ローの声が低く落ちる。
「引っ張られるな」
でも女は止まらない。
みかだけを見ている。
「だから、分かってくれると思った」
「ひとりは、さみしいって」
その瞬間
部屋中の人影たちが、ゆっくりみかへ近づき始めた。
ウソップが叫ぶ。
「うわぁぁ来るなァ!!」
サンジがすぐ前へ出る。
みかを庇うように立った。
「近づくな」
低い声。
すると女が、初めて少し困ったような顔をした。
「……どうして邪魔するの?」
サンジの目が細くなる。
「こいつは、お前みたいに独りじゃねぇ」