第1章 Lesson0 Too Close to Be Safe
「何だ、まだ着替えていないのかい?下で父上と母上が君を待ってるぞ」
「そ、そうか……」
気恥ずかしさから、ついつい視線をそらしてしまう。するとドラコは何を思ったのか、ベッドから立ち上がりかけていたレイを、再びベッドに押し返した。
「ドラコ……お前、何を考えているんだ?」
「君が考えている事と同じ事だ」
「お、おじ様とおば様が下で待っているんだろう!?」
「少しくらい待たせても何も言わないさ」
そう耳の傍で囁くと、そのままドラコはレイの頬にキスをした。その部分がピクッと敏感になる。
頬だけじゃない、押さえつけられた手首も、顔に降りかかる吐息も、全身が熱に浮かされたようになる。
これは不味い――微かに残った理性を総動員したレイは、思いっきりドラコに頭突きをかました。
「痛っ!突然なんだい!?」
「……やっぱり駄目だ」
「何が?」
「は……」
「は?」
「は……恥ずかし過ぎて耐えられない」
一瞬間をおいてから、ドラコが耐え切れずに喉の奥でクックックと笑いだした。それからレイの額についばむ様なキスをすると、少々乱れた前髪をかき上げた。
「それ以上僕を煽ってどうするつもりだい?」
「煽ってなんかない!」
「それなら、そんなもの欲しそうな顔をしないことだな」
そう言って、今度は唇にキスをした。最初は少し触れるように。それから少し深く、角度を変えて、今度は少し長く、そして甘く……。
熱で自分の顔が赤くなるのが、鏡を見なくてもわかる。どうしよう、このままじゃドラコの言いなりだ。
キスで頭がボーっとする中、レイの脳裏に名案が閃いた。