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その距離、反則につき。【ドラコ夢】

第1章 Lesson0 Too Close to Be Safe


「ホグワーツ!!」
「はあ?」
「決めた、私はホグワーツに戻ってもう1年勉強する!それまでお前との結婚はお預けだ!!」

 そうだ、そうしよう。どちらにしてもドラコは元死喰い人である上に、現マルフォイ家当主でもある。
 それに引退したとはいえ、ルシウスおじ様も真っ黒な経歴の持ち主だ。2人とも戦犯者として法廷に立たなければならない時もあるだろう。

 そうなればシリウスが黙っていないはずだ。家だって、ハリーとシリウスと3人で平和で仲良く暮らせるようになるかもしれない。
 ――だが、7年間の執着はそんな壁をも簡単に乗り越えてきた。

「分かった、それじゃあ僕もホグワーツに戻る」
「はあ?」

 驚きのあまり、思わず先ほどのドラコと全く同じ言葉が出てしまった。ドラコはふふんと目線を上げ、虚を突かれたレイに向かって満足げに笑って見せた。

「いや、お前、元死喰い人として裁判とか……」
「それこそ学生という隠れ蓑を使って、器用に立ち回らせてもらうさ」
「ちょっと待て、私は純血じゃないんだぞ!?マルフォイ家の嫁に相応しくないだろう!?」
「古くから続いたマルフォイ家の家訓は父上の代で終わった。今度は僕らが新しい時代を築くんだ」

 まさかの展開に、レイは空いた口がふさがらなかった。正に蛇ににらまれた蛙のように固まったレイの手の甲に、ドラコは軽くキスをした。

「今度こそ、僕から逃げられると思うなよ、レイ?」

 こうして、レイは結婚を先延ばしにするためにホグワーツに復学するという、前代未聞の強硬手段に出たのだが……まさか許嫁本人までついてくるという、全く予想外の展開を迎えることになってしまったのだった。
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