第31章 首切り服
祖母は私の手をぐいと引き、その着物から引き離そうとしました。その力のあまりの強さに私はなおさら大声で泣きました。
「どうしたの!?」
そこに、母と、たまたま遊びに来ていた伯母が来ました。伯母は母の姉です。祖母が私の腕を引いているのを見て、びっくりしたのか、母は祖母を止めました。そして、伯母は出ていた着物を見て、
「あら!素敵な着物じゃない」
と手にとったのです。
「あ・・あ・・!」
祖母は、着物を手にした伯母を見て、目を大きく見開いて震えています。
「なんてこと・・・なんてことを・・・」
言いながら、力なく、祖母は私の手を離しました。
「その着物は・・・その着物は・・・首切り服だ!」
祖母は一声叫ぶと、ガクガクと震えながら気を失ってしまいました。私は恐ろしくなり母にしがみつき、伯母は慌てて救急車を呼びました。祖母はそのまま病院に運び込まれました。
そして病院で、祖母は伯母や母にうわ言のように以下の話をしたそうです。