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ときメモGS

第1章 【GS1】1章_姫条まどか 愛おしいほどに


努めて冷静な声を出し、彼女の部屋へ向かう。
女の子の部屋。甘い匂い。そして、並べられた二つの布団。
意識しないなんて無理だ。

横になっても、雨音より自分の鼓動の方がうるさく感じる。
隣で美奈子が小さく丸まっているのが、気配でわかる。
(……早く寝ろ。じゃないと、俺が……)

そう自分に言い聞かせた瞬間、大きな雷鳴が轟いた。

夢主「ひゃあ……っ!」

小さな悲鳴と共に、美奈子が俺の布団に飛び込んできた。
……おい、反則だろ、それは。

葉月「……怖いのか?」
夢主「……うん。……母さんも尽もいないし……」

震える声。俺の腕にしがみつく細い指。
その頼りなさに、俺の中の何かがプツリと音を立てて切れた。
……守ってやりたい。でも、それ以上に、こいつをめちゃくちゃにしたい。

葉月「……こっち、来いよ」

自分でも驚くほど低い声が出た。
彼女を布団の中に引き寄せると、柔らかい体温が一気に押し寄せてくる。
腕の中にすっぽり収まる小さな体。
抱きしめる力が強くなってしまうのを、もう抑えられない。

夢主「……葉月くん、心臓、すごく速いよ」

美奈子が上目遣いに俺を見る。
その潤んだ瞳。少し開いた唇。
……全部、俺を誘ってるようにしか見えない。

葉月「……お前のせいだ。……責任取れよ」

耳元で囁きながら、彼女の首筋に鼻先を寄せる。
石鹸の香りと、彼女自身の甘い匂い。
頭がどうにかなりそうだ。

(……もう、我慢しなくていいよな?)

葉月「今日、誰もいないんだろ。ダメなら、今言え」
夢主「……ダメ、じゃない、よ」
葉月「……後悔するなよ……もう、離してやらない」

宣言するように告げて、彼女の唇を奪った。
震えていた彼女の体が、ゆっくりと俺に委ねられていく。
外の雷なんて、もうどうでもいい。
今夜、この部屋にいるのは、はば学の「王子」じゃない。
ただ一人の、欲深い男だ。
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