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ときメモGS

第1章 【GS1】1章_姫条まどか 愛おしいほどに


夢主side

夢主「はい、お待たせ!……って、簡単なものしか作れなかったけど」

リビングのテーブルに料理を並べると、葉月くんは少し意外そうな顔をして、それからふわりと微笑んだ。

葉月「……すごいな。美奈子が作ったのか」

夢主「うん。お母さんに、葉月くんが来るならって、レシピ教わっておいたの」

本当は、昨日から何をいつ作るか、頭の中で何度もシミュレーションしていたなんて、恥ずかしくて言えない。

「いただきます」

葉月くんが箸をつけ、一口食べるのを、私は息を詰めて見守る。

葉月「……美味しい」

ボソッと言ったその一言に、全身の緊張が解けていく。

夢主「よかった……! 葉月くん、好き嫌いないか心配だったんだ」

それからは、学校でのこと、尽のこと、他愛もない話をしながら、穏やかな時間が過ぎていった。
テレビもつけず、ただ二人の話し声と、食器が触れ合う音だけが響く空間。
(……なんだか、本当の家族みたい)
そんな図々しい想像をして、一人で顔を赤くしたりして。
けれど、楽しい時間はあっという間で。

葉月「……そろそろ、帰る」

時計の針が九時を回った頃、葉月くんが立ち上がった。

夢主「あ、うん……。そうだね」

胸の奥がチクリとするのを隠して、私も立ち上がる。玄関まで送り、彼が靴を履こうとした、その時だった。
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