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ときメモGS

第1章 【GS1】1章_姫条まどか 愛おしいほどに


夢主side
昨夜の熱が嘘のように、学校はいつも通りの喧騒に包まれていた。
……けれど、私の中では、何かが決定的に変わってしまった。
授業中、校門の前で彼と目が合った。
彼は一瞬だけ、いつもの眠たげな表情を崩して、微かに微笑んだ気がした。
それだけで、心臓が爆発しそうになる。
彼の後ろ姿が気になって仕方がない。

(……昨日の夜、あそこに触れたんだ……。あんな声で、名前を呼ばれたんだ……)

そんな破廉恥な妄想が頭をよぎるたび、顔が熱くなって、ノートに視線を落とす。

姫条「……美奈子、顔赤けど風邪か?」

昼休み、お弁当を食べていると、にいやんが怪訝そうな顔で覗き込んできた。

夢主「えっ、あ、ううん! 大丈夫、ちょっと暑いだけ!」
姫条「……ふーん。ならいいけど」

にいやんの鋭い視線が痛い。……まさか、バレてないよね?

日中は、なるべく葉月くんと目を合わせないように、接触しないように気をつけて過ごした。
だって、少しでも近づいたら、昨夜の秘密が全部漏れてしまいそうで怖かったから。

けれど、彼は違った。
休み時間、廊下ですれ違うたび、私の手を握ろうとするみたいに、指先が微かに触れる。
放課後、下校の準備をしていると、葉月君がやってきて、私の机の横に立った。

葉月「……美奈子。……帰るぞ」
ぶっきらぼうだけど、その声には隠しきれない独占欲が滲んでいる。

夢主「……うん、そうだね」
周りの視線が痛い。……特に、姫条くんの視線が。

カバンを持って立ち上がった、その時だった。
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