第2章 壱 かぶき町
新八が勤務先である万事屋に顔を出すと、そこには先程訪れてきた女が座っていた。
神楽「なにやってるアルか新八!!お客様が来てんのに遅刻とはどうゆーことじゃコルァアア!!」
新八「いやいや僕お客さんがいるって今知ったからね?!てかお客さんの前でその剣幕の方がダメでしょーが!!」
女「いえ、気にしないで!」
銀時「いやぁすいませんねぇ、こいつら久しぶりの客ですっかり舞い上がって……」
そう言いながら、銀時はそわそわと落ち着かない様子になっている。万事屋に来た客は、万人受けしそうな容姿端麗の女だった。
神楽「銀ちゃんが一番舞い上がってるアル。モテなすぎてお客さんにまで発情する気アルか?新八並みネ!」
新八「いや、僕別に普通だからね?」
そんな二人のこそこそとしたやりとりを銀時は無視し、
銀時「お困りのお嬢さん、お名前は何て言うのですか??」
涼花「涼花といいます。」
その名前を聞いて、銀時はピクリと動きを止めた。
そして涼花の顔を見つめ、考え出す。
まさかと思うがコイツ……
アイツの……?