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俺の推しの娘☆

第1章 レンズ越しの体温 【ヒロアカ 轟焦凍×モデル】


シャッター音が、静まり返ったスタジオに規則正しく響く。
今回の主役はあくまで「抱かれたいヒーロー1位」のショートだ。
カメラマンの指示も、徹底して彼の表情や肉体の陰影に焦点を当てていた。
対照的に、隣に寄り添うは、彼の魅力を引き立てるための「影」に徹する。

彼女の顔は極力写らないよう、後頭部や肩のラインだけがレンズに収められていく。
だが、その「影」があまりに鮮烈すぎた。


「ショートさん、もっとリラックスして。肩が上がりすぎです」


カメラマンの飛ぶような指示に、轟はわずかに顎を引いて応じる。
しかし、剥き出しの肌同士が触れ合うたびに、彼の思考はショートして止まりそうになる。
自分の逞しい胸板に、しっとりと吸い付くような彼女の柔らかな肌。
腕を回せば指先が触れる、驚くほど細い腰の曲線。


(……これが、仕事なのか)


ヒーローとして死線を潜り抜けてきた男が、今はただ、目の前の女性から放たれる圧倒的な熱量に翻弄されていた。
対して、は恐ろしいほどに冷静だった。
彼女は自身の肌がどれほど彼を動揺させているかを知り尽くしているかのように、淀みのない動きで次々とポーズを変えていく。


「次、向き合って密着してください。ショートさんは彼女を包み込むように。……はい、密着!」


心臓が跳ねた。
指示に従い、轟が躊躇いがちに彼女の細い肩に手を置いた瞬間。
が、その白くしなやかな腕を轟の首筋に絡ませた。


「っ……!」


グイ、と引き寄せられる。
逃げ場を失った轟の胸に、彼女の柔らかな膨らみが、形を失うほどに深く押し付けられた。
ニップレス越しに伝わる彼女の鼓動、そして自分の肌を直に圧迫するその質量。
鼻先をかすめる彼女の髪の香りと、密着した腹部から伝わる互いの体温。
あまりの密度の高さに、轟は完全に石化した。


「ショートさん、固まらないで! もっと余裕のある、熱い視線を!」


カメラマンの声が遠くに聞こえる。
轟の視界は、至近距離にある彼女の透き通るような肌の質感だけで埋め尽くされていた。
理性が焼き切れるような感覚。


(抑えろ。……これは、ただの撮影だ……)



必死に念じれば念じるほど、密着した部分から彼女の熱が侵食してくる。


首に回された彼女の指先が、彼のうなじを優しくなぞった。




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