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異世界転生悪役令嬢だと思ったら、本当の悪女はヒロインだった

第11章 令嬢は冷静です。さぁどうする? 後編


だが、疑問は消えていない。

それでいい

その週末。
セバスから追加報告が届く。
 

「階段付近で、事件前日に数名の生徒が立ち話をしていたとの証言が」

 
「名は?」

 
「まだ確証がございません」

 
私は頷く。焦らない。
物理証拠は、急げば逃げる。
積み上げれば論理は蓄積する。
涙は、消耗品だ。何度も使えば、価値が薄れる。
リリアーナは次の一手を打つだろう。
演出型は、沈黙に耐えられない。ならば私は、静かに待つ。
夜。
再び日記を開く。
・リリアーナ、焦りの兆候あり
・殿下、観察段階へ移行
・周囲、中立増加
私は最後に書き足す。
“物語はまだ静止している。だが、重心は移動中。”
ペンを置き、窓の外を見る。月光が青く差し込む。
私は泣かない。感情は、武器ではなく弱点になる。
悪役とは、感情で裁かれる者。
ならば私は、裁けない存在になる。
物語はまだ裏返らない。
だが、裏側は確実に広がっている。
そして私は知っている。
次に動くのは――彼女の焦りだ。
 徐々に追い詰めて化けの皮剥がしてやるよ――主人公様!

 あれ?今の私悪役令嬢ぽい?
 
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