第15章 好きになっていく*💙
「待って。今、言うのはずるいかもしんないけど俺、ちゃんのこと好き」
「……今は無理かも」
「うん、わかってる。急がない、全然待つ…でも、他のやつに行くのは無理」
「今はちゃんと考えられないから…」
「うん、それもわかる。だから急がないって言ってんじゃん」
背中向けたの見た瞬間、反射でそっと手首を掴んだ。
「……でもさ逃げんのは違くない?」
「え…」
「今すぐ考えれないの、わかってるよ。でも他のやつ行くのはほんとにやだ」
歩き出そうとするのを軽く引いて、向き合わせる。
「俺さ、慰め役で終わる気ないから。強がんな、甘えろって。泣いていいし、頼っていい……その代わり、俺以外はやめて?」
そっと抱き寄せると泣き出した。
「……樹くんのおかげで、やっと泣ける」
「ほら、こっち来て」