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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第3章 胸を突き刺すドロローソ【執行~あの場所】


「星也さん、そろそろ行きましょう」

 乙骨に促され、星也が「あぁ」と頷く。


「――【白虎】、【青龍】、【太裳】」


 主人の呼びかけに応じ、三体の式神が姿を現した。

「空を行く方が早い。皆、乗ってくれ」

「【呪言】に式神……星也、オマエの術式はどうなっているんだ?」

 首を傾げながら、脹相が虎杖と一緒に【白虎】に跨る。詞織も伏黒と【太裳】に乗った。

「術式の汎用性が異常なだけだ」

 脹相の言葉に簡素に答え、星也が乙骨と共に【青龍】の背に乗る。


【陰陽術式】には、それ自体に防御法が組み込まれ、【呪い】のリスクが徹底的に排除されており、例えば【呪言(言霊)】も狗巻のような反動がない。

 しかし、リスクがないからか、己の術式に限界を感じた星也は、呪力制限を設けることで術式の出力の底上げに成功した。

 他にも多数の“縛り”を設けており、式神もその一つ。星也は式神を十二体纏めて呼ぶこともできるが、一体 召喚するごとに呪力の消費量が倍に上がっていく。

 仮に一体の式神召喚の呪力消費を10とすると、二体目の召喚には20消費し、三体目には40消費する……といった感じで、式神の能力を底上げしているのだ。

 乙骨ほど呪力量を持たず、五条のように呪力効率に特別 優れているわけではないが、それでも星也にとっては、三体や四体くらいであれば気にするほどのことではないらしい。

 加えて 式神召喚は、切り札ともなり得る“ある一体”を呼ばないことも“縛り”にしているらしく、詞織も十二天将は十一体までしか把握していない。

【青龍】を追って【太裳】がふわりと飛び上がり、上空を駆けるその背中から振り落とされないよう、詞織は伏黒の腰に腕を回した。
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