• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第21章 声にならないラメントーソ【熟む/膿む】



「【……加(か)く、宣(の)らば……天津神は、天の磐戸、を――……】」


 消え入るように、星也の詠唱が途切れる。

「兄さま……?」

「星也さん……」

 伏黒と詞織の呼びかけに反応したのは、虎杖だった。そんな虎杖の手を星也が払い、ゆっくりと顔を上げる。


『――覚えているか?』


 いつもは静かな夜色の瞳が、今は紅く妖しい光を放っていた。


『面白いものが見れると言ったろう? ――小僧』


「星也、さん……⁉︎」

 虎杖の目が溢れそうなほど見開かれる。星也の端正な顔に走る禍々しい紋様。それを前に、虎杖が絶句していた。

「嘘、だろ……」

 伏黒も乾いた声が喉の奥から漏れる。


 ――「アンタはいつもそうだ……自分だけ分かって……俺たちには何も言ってくれない……俺たちはそんなに頼りないのかよ」





 ――俺のせいだ……!





 そう言って突き放したことを、死ぬほど後悔した。

/ 485ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp