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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第21章 声にならないラメントーソ【熟む/膿む】


 突如 虎杖が足を止めたかと思うと、後ろを走っていた華を捕え、気絶させた。その様子に、伏黒の頭は混乱を極める。

「悠仁……⁉︎ いや、この呪力……!」

 足を止めた星也が身を低くし、【天枢】を構えた。
 呪力――それに、虎杖の顔に走る紋様。あれは……。

「宿儺⁉︎ なんで……⁉︎」

 伏黒も詞織を背に庇い、警戒を強める。

 何の前触れもない――虎杖が宿儺に意識を奪われるようなきっかけになることは何も……それなのに どうして……⁉︎

 華の身体を地面に横たえ、虎杖――否、宿儺は悠然と佇んでいた。

『小僧との“縛り”でな、この一分間は誰を殺しても傷つけてもならんことになってる』

「いつ そんな“縛り”を……」

 星也が冷や汗を流す。

『もっとも、ここからは賭けだがな』

 宿儺の左手小指が赤黒く変色した。そして、宿儺はそれをブチッと力任せに引きちぎる。

「ユージ……!」

 駆け寄ろうとする詞織を、伏黒は「よせ!」と引き留めた。

『クッ……クックックッ!』

 引きちぎった小指を見つめ、歪つに口角を上げる。

『つくづく! 愚かな小僧だ! 「誰も傷つけない」という“縛り”に自分を入れてない‼︎』

 ゲラゲラと宿儺が笑うたび、空気が萎縮したように震えていた。
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