夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第21章 声にならないラメントーソ【熟む/膿む】
「えっと……はじめまして。恵と詞織がお世話になってます」
ペコリとお辞儀をする津美紀に、虎杖も「こちらこそ」と自己紹介をした。
「来栖 華です。あなたが津美紀ですか。何でも、星也にとっては『妹』のような存在なんですって?」
やたら『妹』を強調する華に、津美紀が苦笑いする。
華には、推測が外れた場合に備え、上空からの落下に対応できるよう待機してもらっていたのだ。
星也も、どこに“転送”されても大丈夫なように、索敵用の式神を呼んで待機していた。
「……さっさと済ませよう。星也さん」
「そうだね」
星也が自身のコガネを呼んだ。そんな様子を後ろで眺めながら、虎杖は詞織と華に「なぁなぁ」と声を掛ける。
「家族の前だとより淡白になるの、反抗期みたいね」
「こういうところを見ると可愛く見えますね」
「いつものメグだけど」
どうやら話は聞こえていたようで、伏黒が苛立たし気に眉を寄せた。その間に、星也から津美紀へ得点が譲渡される。
「よく聞いて。今 渡した100点で、君は【死滅回游】から抜けられる。身代わりの話は真希から聞いてるね」
星也の言葉に、津美紀が「はい」と緊張した面持ちで頷いた。