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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第21章 声にならないラメントーソ【熟む/膿む】



 ――11月16日 15時


「吉野くん、本当に私の代わりに結界に……やっぱり私 自分で……」

 先頭を歩く真希の後ろで、伏黒の姉――津美紀が申し訳なさそうに眉を下げる。そんな彼女を安心させるように、順平は「気にしないでください」と笑って見せた。

「順平くんたっての希望なのよね」

「はい。渋谷でも【死滅回游】でも、僕は大した役に立ててないんで、これくらいは……」

 星良に頷きながら、自分の情けなさに泣きたくなってくる。

 この話をしたとき、伊地知からは強く止められた。あまり結界外の術師を減らすのは得策ではないと。

 それを順平は無理に押し通り、この役をもらったのだ。

 このとき星良も立候補したが、彼女は【反転術式】の使い手。星良を結界に送ることができないのは自分でも分かる。

「でも、あなたの宣誓期限の十九日以内に間に合って良かったわ」

「そうですね。虎杖くんたちが頑張った結果だ。僕だけ何もしないなんて、そんなの僕が一番 許せない」

 意気込む順平に、津美紀がますます縮こまった。

「そんな顔しないで。あなたが心配することなんて何もないわ」


 ――きっと、全部 上手くいく。


 まるで“おまじない”のように唱える星良に、順平も「そうですね」と頷いた。

* * *

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