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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第18章 その裏に隠されたインクィエート【未知への供物】


「こちらの質問に答えろ。お前たちの目的はなんだ?」

 いつもより低い声音で星也が命じると、男は諦めたように深く息を吐いた。

「俺は末端の末端だ。オマエらが使う呪力とやらを代替エネルギーとして研究することになったらしい。それ以上 詳しくは知らない」

「代替エネルギー⁉︎」

 男の話に、詞織は思わず悲鳴のように声を上げてしまう。

「将来的に自国民が個人でエネルギーを自給自足するための研究か……」

 眉を寄せつつも淡々と言う伏黒に、話についていけないのか虎杖が「うーん」と首を傾げていた。

 確かに、エネルギー問題はどの国でも大きな課題だ。その課題のために一国が軍を派遣した……分かりたくはないが、この状況に説明はつく。

「日本人だぞ」

「きっと現地ガイドですよ。要は裏切り者です」

 小声で髙羽と華が話す声が聞こえた。すると髙羽がズカズカと男に近寄り、胸倉を掴み上げる。

「この売国奴!」

「『売国奴』って言ってみたかったんですね。黙っててもらえます?」

 髙羽と華のやり取りに、もはやツッコむ人間はいなかった。

「ですが、むしろ今まで日本でそういう話がでなかったのが不思議ですね」

 はい、と手を上げて華が首を傾げる。

「この国のトップはあくまで呪術総監部だ。プライドの高い彼らが自ら音頭をとって呪力を普及しようなんて考えはしないだろう」

「ノブレスオブリージュ。自己責任論の強いこの国で根づくことはないだろうな」

 星也の答えに、男がフッと皮肉げな笑みを浮かべた。
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