夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第18章 その裏に隠されたインクィエート【未知への供物】
不意に銃口がこちらに向けられるも、詞織の結界が銃弾を弾いた。そこへ星也が【天枢】を飛ばし、【爆ぜろ】と呟く。
星也は爆発に怯んだ軍人の背後を一瞬でとると、首の後ろに手刀を入れて気絶させた。
「おぉ!」
「星也、お見事です!」
髙羽が声を上げ、華が目を輝かせる。
程なくして、襲撃してきた軍人を返り討ちにした。
「メグ、ユージ、お疲れさま」
詞織が駆け寄ると、伏黒が「おぅ」と返事をし、拳を上げてきた虎杖にポンッと手のひらを合わせた。
やがて、星也の指示で気絶した軍人の武器を回収すると、結束バンドで腕を拘束し、顔を確認する。
「あ……外国の人……」
目を丸くする詞織に、虎杖が「こっちも」と言いながら武器を取り上げ、唸るように言った。そこへ、「おい」と伏黒が呼びかけてくる。
「日本人がいた。話が聞けるかもしれねぇ」
伏黒に呼ばれ、詞織たちは気を失った男を囲む。
「恵」
星也の呼びかけに伏黒が一歩下がると、彼が男の顔を掴み、耳元に口を寄せた。
「――【起きろ】」
発せられた言霊に男がビクッと不自然に身体を強張らせ、重い瞼を開く。
それを見た華が「あんな至近距離で星也の声が聞けるなんて……」と羨ましそうに唇を尖らせていた。
「うぅ……」
呻く男に星也が【天枢】の切っ先を突きつける。
呪力で作られた刃は見えないだろう。だが、首筋に小さく裂傷を走らせたことで、男の顔色が変わる。