夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第18章 その裏に隠されたインクィエート【未知への供物】
コガネの身体の中央に現れた数字が加速度的に上昇する様子に、詞織たちは素早く着替えを済ませ、状況を確認するべく外へ向かっていた。
『おそらく羂索の狙いは、呪霊による非術師の一方的な虐殺だ』
「なんで⁉︎」
“天使”の推測に、虎杖が悲鳴のような声を上げる。
「おそらく、【死滅回游】の泳者によって結界が満ちきらなかったときの保険だろう」
「東京の結界はかなり進んでると思いますが……他はそうでもなかったってことですか?」
星也の答えに伏黒が聞き返すと、彼は「あくまで想像だけどね」とつけ足した。
「仮にそうだったとして、なんで千人近くも一般人が結界に押し寄せることになるの?」
詞織も訳が分からず疑問を口にすると、「俺のせいかもな」と後ろからついて来ていた髙羽が眉を寄せる。
「俺の人気が人々を狂わせる」
「こういうときにふざけないでもらえます?」
ボケなのかマジなのか分からないトーンで語る髙羽に、華が顔を顰めた。
やがて階段を降りきったところで、背後からカランと乾いた音が聞こえる。
パッと振り返ったときには、虎杖が動いていた。蹴り飛ばされモノが破裂し、衝撃音と共に光を放つ。
虎杖がソファの陰に隠れたのと、銃を持った男たちがホテルに押し入ってきたのはほぼ同時だった。