夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第17章 背負う重さのデチーゾ【間話】
「真依の魂はボクの魂だ。片方が死ねば、衝撃がフィードバックしてもう片方も死ぬ。それと、ボクの呪力の影響を受けてるから、長距離を離れれば真依の中に入ってるボクの魂を維持できない」
京都府内でいうなら、端と端がかなりギリギリ。府外に出るのは完全にアウトだ。
そこまで説明を聞いて、家入が「……なるほどな」と嘆息しつつ頷いた。
「何度 聞いても最悪ね。あなたと運命共同体なんて」
額を押さえてうんざりと言う真依に、「こっちの台詞だよ」と皮肉を返す。そこへ、家入が「真依」と呼びかけた。
「現状に納得がいってないなら、“もう一度” 殺してやることもできる。お前の意思に反した蘇生だ。お前が選んでいい」
「それは……」
答えようとする真依の腕を無意識に掴む。その様子に、順平が怪訝な表情をするのが見えた。
――「自分のエゴで死んだ人間を、生きている人間のエゴで生き返らせたっていいだろ」
真希に言った自分の言葉を思い出す。けれど 逆に言えば、生きている人間のエゴに死んだ人間がつき合う義理もない。
垂水は真依を生かした。
そのことに論理的な思考など存在しない。
気に入らなかった――ただ、それだけ。
自分の退屈でくだらない日常が壊されるのが我慢ならなかった。身勝手だと言われれば、「はいはい、そうですね」と笑ってやる。
家入に何を言うのかと見上げれば、真依はため息を吐きながら、ピンッと額を弾いてきた。