夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第17章 背負う重さのデチーゾ【間話】
――ドゴッ‼︎
家入 硝子に鋭い回し蹴りを入れられ、垂水の身体は吹き飛んだ。壁に強かに背中を打ちつけ、「ガハッ」と咳き込む。
「垂水先輩!」
真依が駆け寄って支えてくれるが、身体を起こすので精一杯だった。
「家入さん、さすがに これ以上は……」
前髪の長い小柄な少年……誰だっけなぁ。見覚えはあるんだけど……あぁ、吉野 順平だったか。五条に頼まれて三級推薦した気がする。
「いちいち言うな。一応は自分のしたことの意味を理解しているようだからな。蹴り一発で勘弁してやるよ」
「アンタさぁ……この蹴り、医者の威力じゃねぇよ。前線 行ったが活躍できるんじゃない?」
「それは弟子に任せてる」
精一杯 皮肉を言ってみたが、返ってきたのは淡々とした答えだった。
「で? わざわざ あたしのところに何しに来たんだっけ?」
そう聞き返され、垂水は傍らの真依へ視線を向ける。
「真依の検査をしてくれって言ったんだよ。医学的じゃなくて、呪術的にな。身体が死んでんのは分かってる」
もう一度 同じ話をすると、家入は頭を押さえて大きくため息を吐いた。