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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第16章 束の間 奏でるクリシェ【仇名/直接会談】



 ――ボンッ!


 夜の闇を照らす爆炎が爆ぜた。黄櫨は襲撃者の胸ぐらを掴み、眉を寄せる。

「……なんだ、コイツら? 外国の軍人? どこの国だ?」

 眉を寄せて首を傾げていると、背後から「ハゼくん!」と呼ばれた。

「かや子、無事か?」

「誰に言ってんの。でも、なんなのコイツら。最初は生け捕りにする気 満々だったクセに、敵わないって分かった途端 殺しにきたんだけど」

 だろうな、と黄櫨は内心で頷く。こちらも概ねそんな感じだった。

 軍人のようだし、何かしらの作戦行動中か?
 たとしたら何の?

「レジィの話、覚えてるか?」


 ――「これは確信だ。強者だけが残った回游に羂索が爆弾を落とし、【死滅回游】は役割を終える」


「……これが そうだってこと?」

 何が起こっているか分からない事態に、かや子が固唾を呑んだ。

「かや子、オレの傍を離れるな」

「当然でしょ」

 言葉とは裏腹に、オーバーオールの裾を掴んでくる かや子の手は震えている。それを感じながら、黄櫨は深淵のように広がる闇を見据えた。


 ・

 ・

 ・


「……混沌の地、極まれり……」

 襲撃してきた軍人を捨てるように投げ、札埜は息を一つ吐く。

「どうやら、千年経ってもオマエの望む安寧は訪れないようだぞ、晴明」


 ――神ノ原 星也、オマエはどうする?
 

 墨汁を垂らしたような空を見上げ、札埜は憎たらしい男の面影を持つ青年に思いを馳せた。

* * *

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