• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第16章 束の間 奏でるクリシェ【仇名/直接会談】


 具合が悪いと言って華と席を変わった虎杖が、どういうわけかバッと大きく開くため、伏黒は驚いて思わずビクッとしてしまった。


 ……何やってんだ、アイツ。


 そう思ったのも束の間、何やらパタパタと手を動かし、ジェスチャーを始める。

 だが、何が何やらさっぱり分からず、伏黒は渋面を作るしかなかった。

 隣では、詞織が考えすぎて逆に目をぐるぐるさせて混乱している。

 さらに星也も理解の範疇を超えているのか、能面のように表情が抜け落ちていた。

 そこで、不意に詞織がハッと顔を上げ、華を見る。

「ん? どうかしましたか、詞織?」

「ううん、何でもない」

 慌てて首を振る詞織の様子に、一拍遅れて伏黒と星也も思い至った。

 わざわざ華と席を変わったのだ。彼女に聞かれたくない話なのだろう。

 いや、【堕天】の話が出た途端のこの奇行だ。華というよりは“天使”?


 待て、【堕天】⁉︎


 ジェスチャーを続ける虎杖をバッともう一度 見る。そのタイミングは図らずも詞織や星也と同じだった。

 自分がどういう表情をしているのか。それすら分からないほどの衝撃。

 目が合った虎杖は、うんうん と何度も頷く。
/ 399ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp