夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】
「このコスチュームは‼︎」
だが、黄櫨の問いを勝手に解釈した髙羽にはもう聞こえていない。
「オレに初めて“爆笑”を教えてくれたヒーローを模したものだ。このコスチュームに懸けて、スベるわけにはいかんなぁ!」
髙羽が低く腰を落として拳を握り込む。
「さっき考えたギャグだ。少年も詞織君の前で披露するといい」
ギャグを披露する機会など一生 来ない……が、何をする気だ? と伏黒は髙羽の後ろで詞織の肩を抱いて警戒した。
「何かくるぞ」
そう言って レジィが紙を構え、黄櫨が息を呑み、かや子も自分と黄櫨の前に特級呪霊を配置する。
「余計なお世Wi-Fi――ッ‼︎」
瞬間、場が凍りついた。
何が来るかと身構えた自分が逆に恥ずかしい。
レジィたちも呆れを通り越して表情が消えている。
コイツを仲間だと思われていることが いたたまれなかった。
「二点」
詞織がボソリと呟いた、瞬間――……。
「――クソ客がぁああああッ‼︎」
突如 髙羽がもの凄い剣幕でキレ始めた。