夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第9章 そして始まるアンシオーソ【結界/東京第1結界】
「それより いいのか? 仲間だったんだろ、あの二人」
誘導灯を振っていたのはこの男だった。それを合図に、あの飛行機女は虎杖に突進したのだ。
「俺はただのパシリだよ。その内 殺されてたから」
そうか。【死滅回游】は十九日以内に点の変動がないと死んでしまう。この男が協力させられていたのは、万が一 期間内に点を得られなかった場合の保険も兼ねていたようだ。
「そうか……えっと……」
あれ? 名前 聞いたっけ?
言い淀む虎杖に、男はフッと小さく笑った。
「甘井だ。甘井 凛」
「甘井、日車はどこにいるんだ?」
尋ねると、彼は固い声音で口を開く。
「強い奴ほど栄えてたところに集まる。物資が豊富だからね」
そう言って、甘井は振り返った。
「――日車は“池袋”にいる」
「池袋か!」
伏黒と詞織もいるかな……。
どうにか早めに合流できるといいけど……と虎杖は甘井の後を追った。
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薄闇の中、何十枚……否、何百枚ものレシートに重しを乗せ、這わせたロープにクリップでつけた男はため息を吐いた。
「ちょっと遅くない?」
いつになったら、あの子は次のカモを連れて来てくれるのかな?