夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第9章 そして始まるアンシオーソ【結界/東京第1結界】
11月12日 12:00 東京
(津美紀の【死滅回游】参加宣誓期限まで7日と12時間)
・
・
・
東京第1結界――そこへ詞織は虎杖や伏黒たちと向かっていた。
「警戒すべきは受肉した過去の術師だ。結界内には千年前の連中もいる。百年や二百年でも命の価値は今とまるで違う」
それも相手は術師だ。戦って死ぬのは当たり前で、戦って死にたい……なんなら、そのために羂索と契約した者もいるかもしれない。
「あれだけの数の人間を殺せるんだ。鹿紫雲や日車は過去の術師の可能性が高い。まともな交渉は期待するな」
確かに、過去の術師とは、命の価値だけでなく、考え方そのものが自分たちと乖離しているとも考えられる。そのときは、秤とは別の理由で話にならないかもしれない。
「あと、好戦的なのは呪霊か」
虎杖の言葉に、「特に夜はな」と伏黒が補足する。
「津美紀と同じ巻き込まれた現代人の術師なら、むしろ積極的に情報交換ができるかも」
「そうだな」
やがて、詞織たちは結界の前に立った。そして、天を貫くその結界の壁を、詞織と伏黒が揃ってノックする。
『よぉ! おれはコガネ!』
『おれもコガネ!』
二体のコガネが上機嫌で上空に現れた。