夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第7章 彼が求めるフリオーソ【潜入/熱/きらきら星/部品】
「キミたち、一年生? ホンット可愛げな……」
「お願いします。時間がありません。話を聞いてください」
伏黒は綺羅羅を離して正座すると、地面に手をついて深く頭を下げる。
今は一秒でも時間が惜しい。早く秤を説得し、【死滅回游】へ参加しなければ。
日付が変わり、すでに今は十一月十一日――津美紀の回游宣言まで十日を切ってしまった。
「……あのときはウソ吐いてごめんなさい。わたしからも……お願い、します」
詞織も伏黒の隣に立ち、頭を下げる。
切迫した自分たちの態度に何を思ったのか。それとも、打ち負かされたことで話くらいなら聞いてもいいという心境の変化が起きたのか。
「……分かったよ」と、綺羅羅は少しいじけたように唇を尖らせた――そのとき。
――ドゴンッ‼
突如 轟音を立て、モニタールームの扉ごと“誰かが”吹き飛ばされる。
「虎杖⁉」
「ユージ⁉」
ふらつきながら立ち上がる虎杖に、伏黒の頭は混乱した。