第2章 幻術師の甘い檻:カエル帽子の下の熱
「シシシッ。、そんなカエルより王子の方がいいだろ? ほら、こっち来いよ」
ベルフェゴールが面白がって手を伸ばそうとした瞬間、フランの周囲の空気がピリリと凍りついた。
「……堕王子。……ミーの獲物に触ろうとしたら、脳みそをカエルの卵と入れ替えますよー」
笑っていない瞳。
普段の生意気な口調とは違う、静かで、圧倒的な威圧感。
それを見たスクアーロが「朝っぱらからうるせぇぞぉ!!」と怒鳴り散らしながら入ってきたが、フランはどこ吹く風で、あたしの耳元にそっと唇を寄せた。
「……ほら、見せ物になっちゃったじゃないですかー。……やっぱり、部屋に戻って続きしましょうかー?」
周囲の冷やかしすらも自分の独占欲の糧にするようなフランの態度に、あたしはこの場所から、そして彼の腕の中から一生逃げられないことを確信して、小さく溜息をつくしかなかった。
(全く……今度からは痕付けたら怒ってやるんだから!///)
【完】