【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第5章 ✼••┈••✼蓮の花✼••┈••✼
朱槿の言葉に牡丹はニッコリ笑って言った。
「この島に人間が食べれる物は少ないからね。僕が孤蘭の為に特別な丹を作ったんだよ。」
牡丹の言葉に朱槿達は興味深々に身体を乗り出した。
「外丹花は孤蘭を産んだ人間だ。」
牡丹の研究室の奥に、綺麗な牡丹の花を咲かせた人間。
孤蘭に必要な丹はあの花からしか作れない。
「…ふーん…。孤蘭はその外丹花が母親だって知っているの?」
肘顎を付いて桃花は牡丹に聞いた。
その桃花の視線に、牡丹は一泊目を伏せた。
「知っている。孤蘭は全て知っている。父親の孤蘭のことも、母親の外丹花のことも。…この後自分が何をすべきかも。」
牡丹の言葉に朱槿達は沈黙した。
彼らも分かっているからだ。
1,000年間続けられて来きた輪廻を。
「あー…早く孤蘭を部屋から出してくれないかなぁ。蓮。」
少しだけ重苦しかった空気を、桃花の明るい声が断ち切った。
「お前は早く孤蘭と房中術がしたいだけだろ。」
呆れたように菊花が言うと、桃花はまた笑った。
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