【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第21章 ✼••┈••✼極楽へ至らぬ者たち✼••┈••✼
「… 孤蘭…。」
桂花(グイファ)の声で孤蘭は薄っすら目を開けた。
暗い宮殿の回廊を、桂花は孤蘭を抱き抱えて歩いていた。
「…桂花…菊花(ジュファ)たちは?」
「…君の腕の中にいるよ。」
孤蘭は動かない体で目線だけ自分の手元に寄せた。
孤蘭の手の中には菊の花と桃…、蘭の花弁が握られていた。
それを確認して、孤蘭は良かったと小さく呟いた。
孤蘭の安心した顔を見て、桂花もまた目を細めて歩みを進める。
「…侵入者たには水門を目指してる。道士たちも対戦しているが、蓮(リエン)もまた苦戦するだろう。…僕は蓮に言われて彼の研究室に向かってる。」
蓮に守れと言われたその場所に何があるのかは、この時はまだ知らなかった。
孤蘭を連れて蓮の部屋に入ると、遠くからさらなる破壊音が聞こえてくる。
ここと孤蘭を守るために、壮大なタオを使いそうだ。
桂花がそう覚悟した時に、普段見たことのない扉がなにも無かったはずの壁に現れた。