【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第19章 ✼••┈••✼未極楽へ✼••┈••✼
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周天宮。
牡丹(ムーダン)の部屋に孤蘭は居た。
外丹花(ワイタンファ)が引き詰められた部屋の奥…。
孤蘭は自分の母親の前に座って、ジッと彼女を見ていた。
そんな孤蘭の背後から、部屋に入って来たのは弔兵衛だった。
弔兵衛が入って来たことは分かっているが、孤蘭は振り向かずに弔兵衛に背を向けたままだった。
「……なんか、縮んでねぇか?」
近付くとよく分かった。
孤蘭の背中は一回り小さくなっていた。
「……もうあの体を維持するタオが残ってないの。」
孤蘭はまた振り向かずにそう言った。
孤蘭は手を伸ばし、母親に咲いている牡丹の花に触れながら言葉を続けた。
「… 母亲(お母さん)から出る丹も少なくなってる。もうすぐ枯れるのね。」
孤蘭の寿命を悟ったように、母親からの丹も少なくなった。
まるで孤蘭と一緒に枯れようとしているように…。
「……母親だと?」