【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第17章 ✼••┈••✼蓬莱で、二人。✼••┈••✼
菊花はその時の孤蘭を思い出すように言った。
孤蘭が言ったというその言葉が桃花の気持ちに刺さったのか、桃花はもう菊花を嗜めることはしなかった。
「…そう…。なら孤蘭が自分から部屋から出てくるまで待たないとね…。」
そう言って桃花は菊花の胸に顔を埋めた。
「…可愛い孤蘭…。蓮が寂しくならないように外丹花(ワイタンファ)になるって言ってるのよ…。そんなの誰も喜ばないのに…。」
今の孤蘭は、確かに今までの孤蘭とは違うようだ。
特に蓮に対しては盲目的に心を許している。
それは愛だと孤蘭は言うだろうが、桃花は分からない。
菊花自身、孤蘭をどうしたいか自分で感情を理解していなかった。
ただ失いたく無いという気持ちと。愛おしいという気持ち。
それが執着だとしても、孤蘭はきっと愛だと受け入れてくれるだろう。
そんなことを考えながら、菊花はゆっくりと目を閉じた。
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