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Tell My World 【ヒロアカ 爆豪勝己】

第3章 未完の初恋、ログイン不可の心


その数時間後。
『ZERO WORLD』の全ユーザーの端末、そして現実世界のSNSに、激震が走るような公式アナウンスが一斉に配信された。



【緊急告知:歌姫・#NAME4 復活】



画面には、幻想的な星空を背に立つ彼女のシルエット。



『8周年記念祭典にて、沈黙を破る復活ライブ決定。今年も完全新曲を初披露』


そのニュースは瞬く間に拡散され、世界中のファンが歓喜に沸いた。



「ついに戻ってくる!」

「あの歌声がまた聴ける!!」


――と、祝福のコメントが溢れ、トレンドは彼女の名前一色に染まっていく。


自室のベッドでその通知を受け取った爆豪は、スマホの画面を睨みつけながら、不敵に口角を上げた。


「……見せつけてやれよ。テメェが、誰のものでもねぇ最高の歌姫だってことをな」




『おい、爆豪見た!? #NAME4復活だってよ!』


『爆豪、招待枠余ってねぇのか? 頼む、一生のお願いだ!』


公式発表直後、爆豪のスマホは鳴り止まなかった。
上鳴や切島をはじめ、以前から彼女のファンだと公言していたA組の連中から、狂喜乱舞のメッセージが次々と叩き込まれる。


「うるせぇ! 自分でチケットもぎ取れや!」


画面を睨みつけ、苛立たしく返信を打ち込む爆豪だったが、その口元は隠しきれずに緩んでいた。
世界中が待ち望んでいた復活。
だが、その歌声を、その覚悟を一番近くで見守ってきたのは自分だという自負が、彼の胸を熱く焦がしていた。



この時の爆豪はまだ何の違和感も抱いていなかった。



それが、自分たちの運命を大きく狂わせる「旋律」だとは、夢にも思わずにーー。




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